2023年8月、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでBBC Promsを鑑賞しました。
選んだのは、サイモン・ラトル指揮、ロンドン交響楽団によるマーラーの交響曲第9番。旅行の日程と合い、ラトルのマーラー第9番を聴けると知って即決しました。
購入したのは、Galleryで鑑賞できるWeekend Passです。2人分で£65でした。
チケットの表記はStanding Ticketでしたが、Galleryでは床に座って聴いている人が多く、私たちもビニールシートを敷いて座って鑑賞しました。
気軽にPromsの雰囲気を楽しめたことには満足しています。ただ、最上階のGalleryでは音の聞こえ方に偏りがあり、オーケストラをじっくり聴くにはあまり向かないと感じました。
この記事では、Weekend Passの購入と引き換え方法、当日の入場、Galleryからの見え方や音、服装、実際に鑑賞した感想を紹介します。
今回鑑賞したBBC Promsの基本情報
| 項目 | 利用内容 |
| 鑑賞日 | 2023年8月27日 |
| 公演 | Prom 56: Rattle Conducts Mahler’s Ninth |
| 開演時刻 | 19時30分 |
| 指揮 | サイモン・ラトル |
| オーケストラ | ロンドン交響楽団 |
| チケット | Weekend Pass |
| チケットの表記 | Standing Ticket |
| セクション | Gallery |
| 料金 | 2人で£65 |
| Weekend Pass購入日 | 2023年7月4日 |
| チケット引き換え日 | 2023年8月26日 |
| 入場口 | Door 2 |
| チケットの表示 | スマートフォン |
BBC Promsとは
BBC Promsは、イギリスで毎年夏に開催されるクラシック音楽祭です。
期間中はロイヤル・アルバート・ホールを中心に、オーケストラ、合唱、ピアノ、オルガンなど、さまざまな公演が行われます。
Promsという名前は「Promenade Concert」に由来します。座席で鑑賞する一般的なチケットのほか、ArenaやGalleryで楽しめるStanding Ticketが販売されるのも特徴です。
立ち見券で参加することは「Promming」、立ち見で参加する観客は「Prommer」と呼ばれています。
最新の公演スケジュールやチケット情報は、BBC Promsの公式サイトで確認できます。


サイモン・ラトル指揮のマーラー第9番を鑑賞
今回鑑賞したのは、2023年8月27日に開催されたProm 56「Rattle Conducts Mahler’s Ninth」です。
出演は、サイモン・ラトル指揮のロンドン交響楽団。演奏されたのは、プーランクの「人間の顔」と、マーラーの交響曲第9番でした。
ちょうどロンドンに滞在する日と公演日が重なり、サイモン・ラトル指揮のマーラー第9番を聴けると知って即決しました。
この公演は、ラトルがロンドン交響楽団の音楽監督としてイギリスで行った最後の公演でもあります。
有名な指揮者とオーケストラをロイヤル・アルバート・ホールで聴けたことは、素直に嬉しかったです。
Weekend Passを2人で£65で購入
今回は、GalleryのWeekend Passを2人分購入しました。料金は2人で£65だったため、1人あたり£32.50です。
Weekend Passを購入したのは7月4日。実際に鑑賞するProm 56のチケットへ引き換えたのは、公演前日の8月26日でした。
引き換えたチケットには「Standing Ticket」、セクションには「GALLERY」と記載されており、座席番号はありません。
Weekend Passは複数の公演に利用できるチケットですが、私たちが実際に利用したのはProm 56の1公演だけです。そのため、今回はWeekend Passを購入したことで料金が安くなったわけではありません。
ただ、旅行前にPassを確保し、前日に希望する公演のチケットへ引き換えられた点は安心でした。
チケットはスマートフォンで表示し、当日は指定されたDoor 2から入場しました。
料金やWeekend Passの販売方法、チケットを引き換えられる期間は年によって変更される可能性があります。利用する年の公式案内を確認してください。
Door 2から入場|Galleryまでは階段が多かった
チケットに指定されていた入口はDoor 2です。
ロイヤル・アルバート・ホールの周囲を歩き、Door 2を探して入場しました。少し列ができていましたが、順調に進み、長く待つことはありませんでした。
入口では手荷物検査がありました。バッグを開け、係員が中を軽く確認する程度です。荷物の大きさについて注意されることはありませんでした。
私たちはDoor 2から入り、最上階のGalleryまで階段で上がりました。かなり段数があり、上まで行くのは少し大変でした。
館内にはエレベーターもありますが、入口や利用経路によってアクセス方法が異なる可能性があります。階段の利用が難しい場合は、事前に公式サイトを確認するか、当日に係員へ相談した方がよいと思います。
GalleryのStanding Ticket|実際は床に座って鑑賞
開演20分前にGalleryへ到着しました。
最前列にはすでに人が並んでいたため、私たちは2列目付近を確保。持参したビニールシートを床に敷き、そのまま座って鑑賞しました。
Standing Ticketという名前ですが、Galleryでは立ち続ける必要はありませんでした。床に座る人、寝転がって聴く人、本を読みながら聴く人など、過ごし方はかなり自由です。
私たちも基本的には座ったまま聴き、ステージを見たいときだけ膝立ちになりました。途中で場所を移動することはありませんでした。
座って聴けたため、長時間でも身体的にはそれほどつらくありません。
床へ直接座ることになるので、小さなクッションやタオルなどがあると便利です。私たちはビニールシートを使いましたが、動くと音がするため、ガサガサしにくい素材の方が向いていると思います。


黄色い部分からも鑑賞可能。


Galleryは普段着で問題なかった
私たちも普段着で行きましたが、服装が気になることはありませんでした。
Galleryにいる人は本当にカジュアルな服装ばかりです。一般的なクラシックコンサートをイメージして、かっちりした服装で行くと、逆に少し浮くかもしれません。
PromsのGalleryで鑑賞する場合は、ドレスコードを気にするより、階段を上りやすく、床へ座りやすい服装を選ぶ方がよいと思います。
ステージ全体は見えるが、音にはかなり偏りがあった
Galleryからは、ロイヤル・アルバート・ホールのステージ全体を見渡せました。
ただし、最上階から見下ろす形になるため、演奏者の表情はまったく分かりません。前にいる人や手すりで、一部見えにくくなることもありました。
さらに気になったのが、音の聞こえ方です。
音が上まで届きにくい弦楽器は聞こえづらく、金管楽器の音が強く聞こえました。そのため、「マーラーの第9番はこんな曲だったかな」と感じる場面もあります。
聞こえ方に偏りがあったため、演奏そのものがよかったのかを判断するのは難しかったです。
サイモン・ラトルとロンドン交響楽団の演奏を実際に聴けたことは嬉しかったのですが、オーケストラの音をきちんと楽しむなら、Galleryではなく座席を取った方がよいと思います。
GalleryのStanding Ticketがおすすめな人
GalleryのStanding Ticketは、次のような人に向いていると思います。
・クラシックコンサートの堅苦しい雰囲気が苦手な人
・ロイヤル・アルバート・ホール全体を上から眺めたい人
・途中で姿勢を変えながら自由に聴きたい人
・演奏を細部まで聴くことより、Promsの雰囲気を楽しみたい人
一方、オーケストラの音をきちんと聴きたい人には、GalleryのStanding Ticketはあまりおすすめしません。
Galleryからはステージ全体を見渡せますが、弦楽器が聞こえにくく、音のバランスがかなり違って感じられました。
次回は座席でPromsを聴きたい
Weekend Passを利用し、ロイヤル・アルバート・ホールでPromsの雰囲気を気軽に楽しめたことには満足しています。
Galleryでは床に座ったり、寝転がったり、本を読んだりしている人もおり、これまで参加したクラシックコンサートとはかなり違う雰囲気でした。
サイモン・ラトル指揮のマーラー第9番という特別な公演を鑑賞できたことも、よい思い出です。
ただし、Galleryでは音の聞こえ方に偏りがあり、演奏そのものを十分に楽しめたとは言えません。
次にPromsへ行くなら、私はGalleryではなく座席を選びます。Arenaの立ち見にも興味はありますが、長時間立ち続けるのは疲れそうなので、実際に選ぶ可能性は低いです。
Promsにはまた行きたいです。Galleryは雰囲気を気軽に体験したい人、座席はオーケストラをしっかり聴きたい人に向いていると思います。
✈️ロンドン旅行記まとめ
✈️実際にPromsを楽しんだ日
海外で訪れたクラシックコンサート
海外旅行では、ほかの都市でもクラシックコンサートを楽しんでいます。
ストックホルムでは、ストックホルム・コンサートホールでブロムシュテット指揮のロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団を鑑賞しました。

ニューヨークでは、一度行ってみたかったカーネギーホールへ。
フィラデルフィア管弦楽団の公演を鑑賞し、チケットの予約・受取やDress Circleからの見え方などもまとめています。





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